活動報告詳細

  • クリエイティブ分科会
  • グローバル分科会
  • マーケティング分科会
  • ビジネスアライアンス分科会
  • 産学連携分科会
クリエイティブ分科会 活動報告詳細
2016年4月18日 第7回クリエイティブ分科会(無料セミナー)開催
場所:日本経済広告社 大会議室
テーマ 「絵子猫さんの過去・現在・未来」
内容 クリエイター対談:絵子猫さん×ムライタケシさん

これはCBLAの【クリエイティブ分科会】として東京(株)日本経済広告社内にて行われ、 「アニマルパレード」や「XOXO DOLL」などで愛らしいキャラクターで人気を博すアーティスト絵子猫氏を迎え、 同じくイラストレータでありキャラクタークリエイターのムライタケシ氏をナビゲーターとし行われたもの。 会場には両クリエイターのファンをはじめ、ライセンスビジネスに関わる人々で賑わった。

幻想的なカラーと多彩な画法を巧みに操り、雑誌の挿絵や人気作家の装丁、紙媒体へのイラスト提供をはじめ、大手ブランドやさまざまな企業の広告、コラボレーション商品、スタジオアートなど、幅広い分野で活躍中。
自身が3人の子供を持つママということもあり、「アートで社会貢献」を目指し、学校での絵の講師活動や講演、子供たちのワークショップなどにも精力的に参加している。

ムライ:まず「絵子猫」(econeco)というペンネームがすごく印象的で。
どういう経緯でこのお名前になったのでしょうか?
絵子猫:本名が「エリ」というんですが、実は昔からえりこ、とか、みちこ、とか「子」のつく名前が羨ましくて(笑)。それで初めは「エリ」の「エ」と「子」を組み合わせて「エコ」と名乗ってました。 その後、猫があまりに好きすぎたこともあって、そのまま後ろに「ネコ」をつけたんです。それで「エコネコ」に。 もう8年くらいこの名前で活動しています。

ムライ:なるほど(笑)今回は「過去、現在、未来」という、テーマでお話をお聞きしようと思いますが絵子猫さんはどのような幼少期をすごしたのでしょうか?クリイティブにつながるきっかけなど、伺ってみたいですね。
絵子猫:実家が福岡で花やさぼてんを出荷する農家だったんです。だから毎朝、花市場で遊んでましたね。 大きな倉庫のなかに延々と色鮮やかな花がずらーっと並ぶんです。そういう色彩を小さい頃からよく目にしていましたし、 田舎だから空も青くて自然の色がとても魅力的だった。 そういう環境で育ったことと、母が保育士で世界中から集めた絵本を毎日10冊ずつぐらい読んでもらってたことですかね。 もうほんとうにたくさんの絵に触れさせてもらったことが、今でも大きく影響してると思います。

ムライ:確かに僕もそうですが、幼年期の環境っていろいろとその後に影響しますよね。そこからこういった活躍をすることになったのは。
絵子猫:主人の仕事が音楽関係ということもあって、フライアーやCDジャケット、雑誌などで絵をちょこちょこ描く仕事をしていました。 とくに出産前の23~24歳のころは「見てもらわないと意味がない!」と手当たり次第にタダで描いていましたね。だけど子供を産んでからなかなか外にも出れなくて。そのころmixiが流行っていたこともあり、家でひたすらアイコンをつくりはじめたんです。そしたら自然にコミュニティーの人数も増え、絵も名前もどんどん勝手に拡散するようになったんですよ。ラッキーでした(笑)

ムライ:そのままtwitterに移行した感じですね。メディアをうまく活用しつつ、タダでもいいから、というそのエネルギーは本当にすごいと思います。そこから絵子猫さんの人気を決定付けた作品といえば、やはりNEXCO東日本の高速道路パーキングエリア改装プロジェクトで作られた 3m×50mの超大作「アニマルパレード」ですね。これはどういうきっかけで作成することになったんですか?
絵子猫:この出会いもまたちょっと変なんですけれど、ある日、高速道路パーキングエリアに立ち寄ったらそこに大きなキャンバスがあったんですよ(笑)
ムライ:3m×50mの(笑)
絵子猫:そう(笑)。改装のための仮囲いです。真っ白の。そしたら一緒にいた義母が「今すぐ連絡しなさい」って。それですぐに連絡したらあれよあれよという間に製作できることになりました。とはいえ、こんな巨大かつ長いキャンバスはもちろん初めてで、見た瞬間から「これはパレードしかない」と思いました。
ムライ:これまでの絵子猫さんの作品というと、黒とか原色づかいのエッジの効いたスパイスの強い作風でしたよね?
絵子猫:そうです。だけどこの時「ここに求められてるものは何か」を必死で考えました。小さい子供からお年寄りまでが楽しい気持ちになるような、パーキングエリアの基本的な役割として、ホッとしてもらえるようなものがいいというところから結論に至るまで、今思い出しても胸が苦しくなるくらい難産でしたね。モチーフはこれまでのようなブラックな女の子やファッションアイテムから一転して動物に変わりましたし、動物だからといって可愛すぎないようにしたいというのもあってリアルに描いたんですが、これも試行錯誤の連続でした。
ムライ:これまでの熱烈なファンとかで「前の作風がよかった!」とか言われることは?
絵子猫:ありましたありました!でも、ありがたいですけれどそれに引きづられるのも違うなと思って一気に決断しちゃった(笑)

ムライ:そこからグッズ化というステップに進むわけですが、手書きでアート系の作品をグッズ化していくのってとても難しいと思います。 エージェントさんとはどのように進んでいったんですか?
絵子猫:商品化はここ3年くらいですね。twitter経由で連絡がきて「化粧品のパッケージデザインにしてみませんか?」と。それでこれは行ったほうがよさそうだな、と思って(笑) その会社に行ってっみたら担当の方がすごく好きなタイプの女性だったんです。(会場、笑い)
私は描くことはできても、それをセンス良く商品に落とし込むのって全くの素人じゃないですか。絵柄と商品が合ってはじめていいものが完成するというか、いろいろとアドバイスをいただいてうまく補い合えたおかげでここまでこれたのかなと思いますね。
ムライ:その集大成とも言える「ECONEKO SHOP」が2016年2月10日ルミネエスト新宿 3Fにオープンしました。実はさっそく行ってきたんですけれど、もうお店全体がほんとうに可愛くてECONEKOワールドなんですよ。
絵子猫:わ!行ってくれたんですね!店内は毎月テーマに合わせてアートを変更しています。今月は「ジュエリー」がテーマになっているのでシャンデリアにもジュエリーをちりばめたりとか。 お客さんに何度も足を運んでもらいたいですし、そういったこだわりが飽きさせない工夫のような気がしています。「自分の作品をどうプロデュースしていくのか」というのはいつも意識をしていて、絵を飾るのは当然ですが、それ単品ではなく「空間」を一つの単位として作品づくりをしてくことが大切だと思いますね。

ムライ:なるほど!僕自身も今日、話を伺っていてすごく刺激をうけました。最後となりますが、未来の話を少しだけ聞かせていただければと思います。
絵子猫:えへへ、個展とかやりたいですね。フランスとか、ニューヨークで海外展開していきたい。決まってないけどやります(笑)

思ったことをまっすぐ、包み隠さず、そのまま。絵子猫氏の第一印象のままの話し口調に会場もあっというまに引き込まれていく。 さらりと冗談にも聞こえる口調でそう話した絵子猫氏だが、会場にいたオーディエンスのほとんどが「これはやるな」と 確信にも似た何かを感じたに違いない。 エネルギッシュな魅力を感じさせるすばらしいアーティストの未来が楽しみだ。

2015年イオン×キキララ×ECONECOのコラボシリーズ:コレクター達の間で一気に話題となり一気に完売したところも

2016年2月ギフトショー:ポケモンを女の子が喜んでくれるように可愛くしてほしいというオーダで製作された。

「ぬりえワンダーランド」:大人のぬりえ発売。これまでで描いた作品の紛失が多く、自分の絵をもう一度書き直す、という作業をくりかえした。

ポップティーン:はじめて取り組んだ雑誌ページのコラージュ作品。下絵を描いて、ビジュアルを作ってからカメラマン、メイク、モデルなどみんなで作り上げていくというプロセスで製作された。