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ビジネスアライアンス分科会 活動報告詳細
2015年9月9日 第8回ビジネスアライアンス分科会
『ニコニコ動画で考察するインターネットによる社会変革の時代』
~インターネットを活用した場合のキャラクター・ライセンスビジネス、
ブランド戦略の在り方~

2015年9月9日(水) 13:30~15:00、第8回ビジネスアライアンス分科会が日本経済広告社大会議室で、開催されました。
講師は、株式会社ドワンゴ 広報部長 兼 株式会社ニワンゴ 代表取締役社長 杉本誠司氏。

最初にniconico(ニコニコ動画)をケーススタディとしながら、今般のインターネットサービスの在り方や受け入られ方。人を集めることのできるサービス(メディア)として必要な機能、考え方を、サービス提供者の視点から解説・共有します。  後半では、ネットサービスやメディアにおけるビジネスの機会を考えた時、どのようなケースや状況がビジネス成立のカギとなるのか、また、今般ネットの普及によって「付加価値」の変革が起きているという前提に立ち、インターネットを活用前提とした場合のキャラクタービジネスやライセンスビジネス、ブランド戦略の在り方を解説・共有します。  全体の主旨としては、昨今のネット環境の急速な進化に伴う我々の生活環境の変化や、その環境変化によって認められる課題や変容を解説・共有し、参加者が今後のネット活用を前提としたサービスやビジネスを考察する際のディスカッションテーマとしたいと考えます。

1. インターネット
① インタラクティブという点で、テレビと真逆のもの。
② 大きな社会変革が起きた。 提供者と受け手の境が曖昧になってきた。
③ ニコニコ動画の紹介 9年間経って、今年の8月に登録会員数の累計が5千万人、(内)月間UUが約900万人、プレミアム会員が250万人となった。利用者は10-30代が中心で、男性が66%。

2. ネット・サービスの考察
① インターネットは、双方向の通信インフラで、機能している。
② 『ニコ動』は、単なる動画サービスではない。ユーザは、事業者である我々を「運営」と呼んでいる。
価値の変革が起きている。
・コメントは、見づらいけれど、「共感」したり、「反感」したり、「賑わっている」感は、ポジティブな場を作る。
・ネットで、ヒトが出会ったり、集まったりする動機を作っている。これをマネジメントするとビジネスになる。
・消費価値が高まる空間。
・マスよりも小さいが、帰属意識が高く、継続性が高く、単価も高くなる、レベルが高いコミュニティであり、『ニッチなタコ壷』的な空間と考える。
・すべてのタコ壷は、それぞれがコミュニティ、メディア、として機能する。
・テレビを見ているときは、すべて受け入れてしまうが、ネットのタコ壷では、関係ないものを無視したり、除外してしまう。
・ニッチなテーマ、たとえば「歌ってみた」、「踊ってみた」、「政治」、「動物」などテーマは多岐に渡る。
・2次創作文化が拡散によってオリジナル・コンテンツが知られ、興味が増幅する場になっている。
③ 『ニコ動』は、ビジネス・モデルとしていわゆる「BLUE OCEAN」を狙っている。
・広告は、少なく、「プレミアム会員」で成り立っている。
・「プレミアム会員」は、特別なコンテンツを見られるのではなく、通信環境(インフラ)にお金を払ってもらっている。
・帰属意識を高めることが目的化していて、主観価値がメインなので、客観的なビジネス価値は、とても曖昧だが、ビジネスになっている。
・一般的で汎用的なマスではなく、特化した主観的なものに絶対価値を見出すセグメントがタコ壷の特徴。
・セグメント志向は、ヘビー・ユーザや既存ユーザを如何にサポーターにしていくかがポイント。
④価値変革のポイント
・顧客の意識改革  顧客⇒ファン⇒サポーター
・顧客の意識改革を許容する。
・時間が掛かる。