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2017年10月18日〜20日 中国ライセンシングエキスポ2017(上海)
場所:上海新国際エキスポセンター
会期 2017年10月18日~20日
会場 上海新国際エキスポセンター
ジャパンパビリオン出展者数:20社(25小間)
主催 中国玩具協会

第11回「CHINA LICENSING EXPO/中国授权展(CLE)」開催レポート
過去最大規模となったCLEにおける日本製プロパティへの注目度とは


 さる2017年10月18日~20日の3日間、「CHINA LICENSING EXPO/中国授权展(CLE)」(主催:中国玩具協会)が上海新国際博覧中心にて開催された(「CHINA TOY EXPO」「CHINA KIDS EXPO」と同時開催)。11回目を迎えたCLEだが、出展社数は地元中国企業をはじめ、アジア各国、さらに米国・欧州から200を超える企業(団体)が出展、アニメーション&キャラクターを中心に、アート、コーポレート、ファッション&ライフスタイルなどのプロパティが展示された。来場者数は、まだ公式発表はされていないが、前回実績の2万2000人を超えたものと見られる。年々規模は拡大し、今回は上海新国際博覧中心のE1とE2の2ホールを使用。来年はさらにもう1ホールを使用する予定だという。

  CLEの第一印象は規模感だ。とにかく1つのブースの大きさが他のライセンスの展示会では見られないほど大きい。米国・ラスベガスで開催される「LICENSING INTERNATIONAL」を想像されると近いと思う。実際に出展社もユニバーサル・ピクチャーズ、マテル、ハズブロ、ワーナー(Toons Max Shanghai)、IMGなどが巨大なブースで出展、米国のプロパティが目立つ。

 地元である中国企業もブースの大きさでは負けてはいない。中国の人気アニメ「喜羊羊与灰太狼」などを展開するALPHA GROUPや「ポール・フランク」や「アングリーバード」などを展開するCHINA BRANDS GROUPほか、「Boonie Bearsシリーズ」を展開するFANTAWILD ANIMATIONなど、ほとんどの企業が日本で言う10小間以上のブースを展開していた。そしてキャラクターは、やはりアニメーションが中心だ。

 中国企業のなかでひと際人を集めていたのがBlock 21 Studio。中国のメッセンジャーアプリWeChatのスタンプで8億ダウンロード、送受信に関しては200億回という、中国人の間では超有名なスタンプキャラクター「長草君」を展開するライセンサーだ。日本でもヨドバシカメラで展開されているのでご存知の方もいるかもしれない。同社が開発した「長草君」以外のWeChatのスタンプキャラクターも人気があり、一時はベスト10の2位~9位すべてが同社のキャラクターだったこともあるという。もともと同社では、オリジナルキャラクター開発と、その商品開発を生業として展開。その後、「長草君」を含めた人気キャラクターのライセンスをはじめ、最近ではプライズとクレーンゲーム機の開発も行い、中国全土に展開しているという。また最近では、日本のキャラクターの中国におけるプライズ分野の商品化権も獲得している。

 SNSを媒介としたキャラクターとしては「LINEフレンズ」も巨大なブースを出展していた。周知のとおり中国では、基本的にはLINEは使用できないが、大変な人気だという。聞けば、カフェやショップ展開、イベントなどオフラインでの展開が奏功しているようだ。

 一方、一般社団法人キャラクターブランド・ライセンス協会(CBLA)では、JETROと共催にて、CLEでは初めてジャパンパビリオンを展開。18企業(団体)と7人の個人クリエイターが出展し活発な商談を行っていたが、聞けば、さまざまな業種・業態の来場者が多く、日本の展示会ではまず見ない投資目的で訪れる人もいたようだ。

 また会場には、日本製プロパティを扱う、中国本土、香港、台湾ベースのライセンシングエージェントをはじめ、「NARUTO」等を展開するぴえろの中国法人Pierrot Chinaや、東映アニメーションのプロパティを扱うBeijing Mmtao Technologyのほか、至るところで日本製プロパティは見られ、改めてその影響力を感じさせた。

 何社かの中国企業のブースで話を聞くと、80年代生まれの層――いわゆる80後(バーリンホウ)は日本のアニメで育った世代で日本製コンテンツが大好きだという。そして何よりライセンス担当者がその世代が中心であるため、日本のデザインテーストに好意を持っている人が多い印象だ。

 LIMA(International Licensing Industry Merchandisers‘ Association)の調査によれば、2016年の中国・香港におけるライセンス小売市場規模は、前年比106%の約80億ドル。これは世界で5番目に大きい市場だが、経済成長率と人口から考えればまだまだ市場が拡大していくことは確かだ。欧米ライセンサーのブースの規模が大きいのも今後の成長を見越した一種の投資なわけだ。そういう意味では、バーリンホウがライセンスの中心にいるいまこそ日本製プロパティのビジネスチャンスであり、積極的に進出すべきタイミングのように思う。(2017年10月25日)