活動報告詳細

  • クリエイティブ分科会
  • グローバル分科会
  • マーケティング分科会
  • ビジネスアライアンス分科会
  • 産学連携分科会
グローバル分科会 活動報告詳細
2018年10月16日〜18日 中国ライセンシングエキスポ2018(上海)
場所:上海新国際エキスポセンター
会期 2018年10月16日~18日
会場 上海新国際エキスポセンター
ジャパンパビリオン出展者数:16社(22小間)
主催 中国玩具協会

第12回 China Licensing Expo報告
過去最大の展示スペースに304社、1285のプロパティが展示


 さる10月16日~18日の3日間、上海新国際博覧センターにて、中国における最大のライセンス展示会「China Licensing Expo」(主催:China Toy Juvenile Products Association)が開催された。12回目を迎えた本展示会には過去最高の304社が出展、そのうち47%が新しい出展社で、国内外の1285のプロパティが一堂に会した。出展スペースも前年比52%増の3万5,000㎡に拡大、昨年は2ホールだったが、今年は3ホールをすべて使用している。世界最大のライセンス展示会と言われる、米国・ラスベガスで開催されるLicensing Expoをも凌ぐような展示会へと成長している。

  今年の展示会の特徴の1つは、米国を中心としたグローバルなIPがほぼ勢揃いしていた点だ。Waner Bros.(DCコミックやハリー・ポッター等)、Universal Studio(ジュラシック・ワールド、ミニオンズ等)、Hasbro(ブライス、パワーレンジャー等)、Dark Horse Comics、Tarner Network Television (カートゥーンネットワーク)、Activision Blizzardなど、米国の映画会社や放送局、玩具やゲーム会社などが巨大なブースを展開。中国市場の巨大さを改めて実感させられた。

 また多くのバイヤーの関心を集めていたのが博物館や宮殿などのプロパティだ。The British Museum(大英博物館)、Victoria and Albert Museum、また中国北京市海淀区に位置する庭園公園「SUMMER PALACE(頤和園)」など、市場規模だけでなく、中国におけるライセンスビジネスの広がりをも感じさせる。

 またアジア各国もパビリオンを中心に出展。韓国はKOCCA(韓国コンテンツ振興院)と、GYEONGGI CONTENT AGENCYがパビリオンを出展。また台湾もTaiwan Trade CenterとFresh Taiwanという2つのブースを展開、主に個人クリエーターのプロパティを中心に展示していた。韓国は、パビリオン以外にもTUBA Entertainmentが展開する人気3Dアニメーション「LARVA」や、最近、中国で人気を獲得しているというキッズ向けテレビアニメーション「Robocar Poli」などが大きな単独ブースを構え、存在感を示しているのが印象的だった。

 もちろん日本も昨年に引き続きジャパンパビリオンを展開(主催:一般社団法人キャラクターブランド・ライセンス協会)。今年は、イマジニア、謙信、東映、ファンワークス、ポケモンなどの初出展社も含め、15社が出展。活発な商談が行われていた。そのほか、中国本土の現地法人や日本のプロパティを扱う中国本土、香港、台湾のライセンシング・エージェントも数多く出展していたので、日本のプロパティもそこかしこに見られたが、あまりに中国本土や米国ライセンサーのブースが巨大なため、存在感を示すとまでは言い切れない状況だったように思う。

 そんななかで、昨年、ジャパンパビリオンに出展したクリエーター、LEMONA DESIGNの「レモン&シュガー」が、「京劇猫」等を制作するアニメ制作会社、Dazzling Star Culture Developmentのブースで大きく展示されていた。聞けば、昨年、同展示会で商談し契約に至ったという。「レモン&シュガー」はパステル調な色合いで、ビビットな色を好む中国では難しいのではないかと聞いてみたが、同社の担当者は「現在、中国は多様なものを受け入れるようになっている。中国にないものだからいい」と、「レモン&シュガー」を評価。日本よりもIT化が進み、SNSの影響力も強いと言われる中国では、有名なものよりも“現在の中国にないもの”を求め始めているのかもしれない。

 その傾向は、中国で人気のキャラクターを見ても分かる。現在、中国本土で人気を集めているキャラクターを何人かの業界関係者に聞いてみると、YIJIANYUZHOU(Beijing)cultureが展開する「WUHUANGWANSHUI」を皆挙げた。無愛想な皇帝の猫だ。猫はマイペースで自分勝手、さらに無愛想、皇帝・・・ということで、どことなく、国家主席にも似ているということから芸能人が話題にし、中国版Twitterであるウェイボから人気に火が付いたという。他にも3200万人のフォロワーがいると言われるブロガーのキャラクター「NIUNIU&DUANWU」など、確かにSNSの影響力は大きい。

 毎年拡大を続ける同展示会だが、来年は展示スペースがもう1ホール増えるという。中国のクリエイティブとライセンスビジネスはどこまで発展するのか、引き続き注視していく必要があるだろう。